ダーリンはスウェーデン人。

 

スウェーデンもウプサラでは、先週初雪が降り、今も雪がちゃんと地面に残っている。こっちでは「11月が一番キライだ」という人をよく聞く。一番日が短い12月下旬の冬至にむけて、どんどん暗くなっていき、そして寒くなっていく。雪が来る前は、雨が多く、どんよりとした天気が多いのは確かだ。たしか、2〜3年前には、11月の一ヶ月間まるまるの日照時間が3時間(!)だったということがニュースになっていて本当にどんよりした月だったことを覚えている。

だけど雪が来れば、もう大丈夫という気になる。雪の白さによる反射でぱあっと明るくなるのを実感する。12月の最初の日曜にはAdvent(アドベント)という、クリスマスまで4週間であることをお祝いするのが始まり、12月13日には聖ルシアというお祝いで歌のお祝いもある。12月はクリスマスな気分で盛り上がるのだ。暗さにやられている暇はない。(しかしここにいると季節性鬱とか気をつけた方がいいなという気にはなる。)

『ダーリンは外国人』という漫画が、気づいたときには実家にあった。アメリカ人の恋人(のちに夫)のトニーとの付き合いの中での作者のカルチャーショックやら日常の出来事を書いたエッセー的漫画で、何度も読み返したからか結構内容を覚えている。海外生活の長く、国際結婚・国際恋愛をしてる家族のわがやとしては、「あるある」エピソードが満載で親近感をもちながらみんなで読んでたんじゃないかと思う。

ふと昨日、「私の場合はダーリンはスウェーデン人ということで漫画が書けるんじゃないか」と思い立ったが、イラストが描けないということを思い出した。けどエッセーならいけるんじゃないかと思ってとりあえずブログで始めようと思う。完全なるぱくりのタイトルも、「ダーリンがスウェーデン人の私の場合はこんな感じでした」という、レシピでいったら「つくレポ」的な雰囲気で許されるんじゃないか。つくレポという言い方が自分の中でしっくりしすぎて「えっへん」と鼻が高い。そして私の日本語の文章力の低下を自分自身で危惧しているのでもっとこのブログも書いていきたいのだよなぁ。来年の抱負にしようかな(もうそんな時期?)。

とりあえず自分と日本の友だちと話したホットな話題としては、「どういう風に相手のことを(他人との話の中で)呼ぶか」ということ。英語で話すときは、彼のことを私は「パートナー」と呼ぶときと「彼氏(boyfriend)」と呼ぶときがある。あとは仲のいい友だちは大体彼のことも知ってるのでそのまま名前で話に出る。この前、学生ラジオにインタビューされたとき私は「パートナー」と言っていて、彼がそれを聞いてたときに「パートナーって呼んでるのって意識してるの?」と素朴な疑問をつきつけてきたので「はっ!意識してなかったけど、どうやって分けて使ってるんだろうか?」と考えてみた。

はっきりとは言えないけど、例えば講義してるときとか大勢の前での公の場ではもしかしたら無意識に「パートナー」と言っているかもしれないと思った。「パートナー」の方が正式で、社会に認められた関係の雰囲気がするのだ。状況によるけど、「ボーイフレンド」の方は一時的な関係で、公式じゃないイメージがあるのかもしれない。

彼の反応:「なるほど、いや、『パートナー』ってジェンダー的に中立だから意識的に使ってるのかなとも思った。女性と付き合っている女性の同僚も、オフィシャルの場では『パートナー』という言い方をして、もっとくだけた場とかでは「ガールフレンド」と言ってることに気づいたんだよね〜」と。

なるほど。たしかに。そういう意味では、「別に恋愛関係の相手が男性だろうが女性だろうが関係ないでしょ」という風潮を推進するためにもいいのかもしれない。LGBTの権利の推進、差別をなくしていく的な。私たちの周りでも、ゲイ・バイセクシャル・レスビアンの人やカップルもいるし、同性カップルは結婚も認められていて革新的と言われるスウェーデンでもやっぱり、異性愛を「ふつう」と捉える風潮はまだ残っていて、まだ完全に「同性カップル、めちゃめちゃ普通じゃん」というレベルまでいってない部分があるんだと思う。

ちなみに、私のスウェーデン語力はまだあまり流暢ではない+大学での職場の言語は英語なので普段の私の日常生活はまだ英語ですが、彼によると、スウェーデン語では結婚してない相手の場合、パートナーという言い方に変えて、同棲者という意味の「サンボ(sambo)」という言い方が一般的だという。

で、この話はまさに「結婚」というものに対する社会における感覚のちがいにつながるのだ。

「結婚をするかしないか」という話し合いをしたことがある。これはもう結構前の話で、そのプロセスはまさしく社会制度のちがいによる、価値観のちがいが露呈した例だった。今はもう自分もスウェーデンの感覚に慣れてきたせいか「結婚?それって何のためにするんだろう」という疑問がナチュラルにでてくる。

というのも、スウェーデンでは、先ほど言った「サンボ(同棲している)」という関係(住所が同じ)ならば、なんとカップルとして、結婚している夫婦と全く同じ権利が法的に保証されているのである。

びっくりでしょう?

一緒に住み始めたら、何もしなくても自動的に(何ヶ月か経ったらかもしれないけど。)公式カップルとして社会に認められてるわけです。ということで私も、パートナービザで、修士課程修了後はスウェーデンに滞在できたわけ。「ビザ申請からの結果待ちの期間が長いから、結婚したら早まるんじゃないか」というかなり実務上の理由から一瞬結婚という選択肢が頭をよぎったのに、チェックしたら、同棲しているのと結婚しているの、全く同じ申請フォーム・・・。笑

子どももサンボとしてもてます。

ということで、法律の権利上ちがうのは、遺産相続のときだけで、結婚してない場合、パートナーが亡くなったとき、兄弟等の肉親が優先されると。しかしこれも、遺言状にちゃんとパートナーに相続したい旨等が書かれていればOK。

だからスウェーデンでは結婚しない人もかなり多いんです。結婚=式を挙げるという話になる。(籍だけ入れるという概念はないようだ。)そして離婚率も高い。さらに、宗教性が低い人も多いから、結婚式=教会であげるというイメージが強いこちらとしては、結婚に対して懐疑的、といったら言い過ぎかもしれないけど、「結婚したらゴール」みたいな考え方は完全にありえないという感じの彼の考え方でした。「真剣に将来を考えてたら結婚は当たり前でしょ」と思っていた私としては、最初結婚に懐疑的な彼の姿勢に「あれ?将来は?」と傷ついたわけですが、それは私たちの関係ではなく「結婚制度」とか「結婚という概念」に対して一歩引いて批判的に見てたからなんですね。

あとになってわかったのは、彼は30歳にしてこの前はじめて友だちの結婚式に出席。人生で一回って。だから結婚も結婚式も実感としてイメージあまりわかないんだろうな〜と納得。

離婚率が高いということに関連して、興味深いのは、離婚していて子どもがいる場合、片親ずつのおうちに1〜2週間ごとに交代で生活してるパターンを見るということ。これは近所に住んでないと学校が無理だよね。よく聞くから結構一般的なんだと思う。しかしすごく親しい人にそういう状況の人がいないから根ほり葉ほりどういう状況なのか聞けない・・・離婚していても、両方の親と時間を過ごして、両方に育てられるということを成り立たせてるんだと思うんだよね。

という感じでした。ダーリンはスウェーデン人、引きつづき思い立った時に書き連ねていければと思います(笑)例えば家事の分担についてとか、労働時間についての考え方とか、その辺まずまとめていきたいなぁと思う。

「これってどうなの?」というテーマもあれば、お便り待ってます^^

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